「AT Sprint 日本バージョン」(JN3XBY半オリジナル)製作記録(途中) 03-8-15
AT Sprintは、製作記録に書いたように、アメリカらしい大胆な発想のCWトランシーバーである。これをもっと手軽に味わえないか考え、手持ちも部品でその性能が再現できるか挑戦してみた。
回路図から書き始め、パターン図をかいて基板を作りケースに入れるところまでやって時間切れである。
日曜からの出張用のプレゼン資料を作らなければならない。
最後の詰めは時間が掛かりそうだが、アナログスイッチを使用したMixer、MOS FETを使用したパワーアンプ、マイクアンプ用ALC ICを使用したAGC、いずれもほぼ満足行く結果が得られている。
ちなみに今回製作したものはDDSを使用せず、VXOになっている。したがって、送受信の周波数変換は、Ex-ORを使用したデジタル周波数変換(?)とした。
これは、AT SprintにはDDSのスプリアスが残っているからである。
マイコンによるエレキーは、未だ未完ではあるが一応搭載した。
<仕様>
受信部:シングルスーパー
1stMixer アナログスイッチ 74HC4053
IF 3.579MHz水晶の4段
2ndMixer SA602
AGC ALC IC 東芝製TA2011Sを使用
TA7368を使用し、スピーカー駆動可
VFO部:10.615MHz水晶を2個使用したスーパーVXO7000~7030フルカバー
送信用周波数変換にEx-OR 74HC86を使用
送信部:MOS FET 2N7000 3パラ E級アンプ (現在約2W)
ドライブ 74HC02
エレキー:アトメル AT90S2313を使用
(取り敢えず動く程度)
以下、取り急ぎ写真のみ掲載します。
基板の版下、サンハヤト製シートにインクジェットで印刷
出来上がった基板、今回は良くできた。慌ててコールサインが反転だったが。
ケースにいれた状態。
フロントパネル部も基板化し、秋月のシングルヘッダーでつないでリード線を少なくした。
取り敢えず完成。つまみは手持ちを付けたのでバランスが悪い。
枕になっているのは「Rock Mite」
後ろ側
マイコンのソフト開発中、5月の連休にやり始めたエレキーを流用したので約1時間で取り敢えず動くようになった。アトメルのAVRは実装状態で書き換えができるので実機で動かしながら開発が可能で助かっている。このこのトランシーバーも書き換え端子を実装してあるので、機能は常にバージョンアップ可能状態だ。
机の上は、見えない部品の定数を読むためのルーペを始め、電卓、ドキュメント、散乱状態である。
今回は特に、受信部のチューニングを行った。感度は、706より良く聞こえるようであり、大成功。ALC ICでのAGCは意見が分かれそうだ。無信号でノイズが多い。強力な信号の頭で歪が発生する、等など。しかし、効果は上々である。
どれだけいじれるかわからないが、アタックタイム、自定数、入力レベルなどもう少しチューニングしてみたい。
4段フィルタも400Hz帯域(位)で706(CW用未搭載)より良く切れる。
送信部は、殆どいじっていないが、作りっぱなしで約2Wでていた。E級動作とはいいがたい。ドライブ波形がなまっているのが原因であるが、今日時点では時間切れである。
出力のLPFはAT Sprintより一段多くした。理由はE級だからできるだけ高調波を減らすのが目的である。オシロの観測では効果はでているようだ。
マイコンでトラブッテいるのは、マイコン用OSCのスプリアスである。指でシールドすると検知限までさがるので対策はできそうである。
いずれにせよ、今回のお盆休みは時間切れ、3日間の戦いは終わらず、次回へ持ち越しとなりました。回路図、パターン図、S/Wは時間を見つけてUPします。