<Pixie2 Deluxe XBY version> 03-9-20
 RM7003 Projectにおいて水晶を入手することになったが、RockMiteに搭載するだけではなく、オリジナリティのあるものを作ろうかと考えた。
 乾電池で駆動し、コンパクトに徹したもので、且つそれなりに実用的なものにしたいと考え、下記のようなコンセプトで作成した。

<基本コンセプト>
1)Pixie2の基本回路はそのまま流用する。
2)AMの通りぬけを防ぐため水晶式フィルタを入力に追加する。
3)マイコンを搭載し、RockMiteのようにエレキーを内蔵する。
4)送受信の周波数シフトはRockMiteを参考にマイコンで切り替える。
4)ケースは「ALTOIDS」缶とし、9V(006P)を内蔵する。
5)出力は、9Vで50mWを目指す。

<回路図>
 図1に示すような回路とした。
 事前に検討した水晶式の入力フィルタの送信時のパス回路、マイコンを搭載したところがオリジナルである。
 マイコンには、実装したままS/Wが書込めデバッグ、アップグレードができるアトメルのAVRを使用した。今回は、内部発振回路(外部発振器も使用できるが、初期値が内蔵の1MHzとなっている。)を持った最新式のATtiny26というA/Dコンバーター付きを使った。秋月で\280と安いのも魅力である。
 A/Dコンバーターは、乾電池の残量がわかるようにしたいと考えているが、今現在は未開発である。S/Wの開発は、このHPで紹介しているBASIC コンパイラのデモ版を使用している。最新版のデモ版でATtiny26がサポートされた。

<基板>
 今回も基板を作った。「ALTOIDS」の缶に電池ごと入れるため、マイコンはピギーバッグとなった。シングルインラインのソケットで取り外しができるようになっている。S/Wの書き換えができるように端子を出したが、スペースの都合で標準ISP端子ではなく、必要な信号のみ(5本)を取り出した。
 また、ヘッドホン、エレキーの入力JACKは、基板に搭載しリード線を無くした。
 結果的にリード線は電池とアンテナ端子のみとなった。

基板はサンハヤトの150mm×100mmから3枚取れる設計となった。電池の部分の切り欠きを有効利用してマイコン基板としている。

マイコン基板をピギーバッグした状態

(手前の5Pinソケットは書換え用)

マイコン基板をはずした状態

マイコン基板の裏側

ケース実装した状態

概観(「ALOTOIDS」今回はWinterGreen)

<所感>
 物理的にはなんとか入って形になったが、事前検討で問題にならなかったハムの誘導が発生し解決できていない。
 出力は9Vで約60mWとほぼ予定通りとなった。
 マイコンは、相変わらずメモリー無の状態である。書換え機能を活かして、メッセージ送信等も入れるべくSWは用意してあるのだが・・・・・。
 取り敢えず、RockMiteに続く7003水晶の住む家ができた。オーダーした6個のうち残る2個をどうするか?
 次は、少し本格的なものを目指してみたいと考えている。